μT-Kernelとは

トロンフォーラムが標準化している小規模な組込システム向けリアルタイムOS(RTOS)。従来のRTOSであるμITRONシリーズを使っていたシステムが対象で、資源の少ないシングルチップマイコンのような環境でも性能を発揮。μITRONシリーズの経験をもとに作られたT-Kernel(「図:リアルタイムOS(RTOS)の進化」参照)と互換性をもつ豊富なAPIと、小さなROM/RAMサイズでも動作するよう絶妙なバランスがとられています。

さらに、「μT-Kernel 2.0」は、1984年に開始したTRONプロジェクトの目標である HFDS(超機能分散システム)を実現するための全体アーキテクチャの要素であるIoTやM2Mノードのための最新のリアルタイムOS仕様として2006年に仕様を策定したμT-Kernel 1.0から以下の標準化範囲の拡大を行い、2013年12月からトロンフォーラムのHPから全世界に向けて仕様を公開しました。ユーシーテクノロジはμT-Kernel 2.0の開発キットを提供しています。

図: リアルタイムOS(RTOS)の進化